善立寺の花と木
数珠掛(じゅずかけ)桜の名の由来
親鸞聖人「越後七不思議」伝承の一つ 越後流罪中の伝説にちなむ
浄土宗開祖・法然上人と、のちに浄土真宗を開いた親鸞聖人は、承元元年(1207)、当時の朝廷から専修(せんじゅ)念仏の弾圧、禁止の宣下を受け、法然は土佐の国に、連座して親鸞は越後の国(国府)に流罪となった。
4年後の建暦元年、親鸞は赦免となった。流罪を許されて居住地の京ヶ瀬を去るに当たって、数珠(念珠)を傍らの桜に掛けて、「私が広める教えにいつわりがないならば、花房が数珠のように垂れ下がって咲くだろう」と言い残したが、翌年から予言通りに美しく見事な花房が垂れた花が咲くようになったので「数珠掛け桜」と呼ばれるようになった。
善立寺の数珠掛け桜は、平成2年、親鸞聖人の銅像が寄贈、建てられたときに記念して植えたものである。
数珠掛け桜 5つの特徴
〔花の直径〕
約4cm。花弁が小さく可憐で垂れて咲く。夜空の星を見上げるように、地面に寝転んで見上げて観ると花が星のように輝いて見える。
〔花 弁〕
60~90枚。一般の桜は40~50枚。花の中心には濃い紅の小さな花弁が集まる。
〔花 柄〕
約12cm。他の桜よりも長い。
〔花房と葉〕
最初に歯が広がってその下に花が開く。
緑色の葉と紅色の花のコントラストが美しい。一般の桜は、花が散ってから葉桜になる。
〔花 筵〕(はなむしろ)
花柄が長く花房が重いので、盛りが過ぎて強い風が吹くと、花吹雪にはならず、花柄ごと枝から落ちて、地面は一面の花筵になる。
寝転んで見上げたところ
数珠掛け桜の花筵(はなむしろ)
花水木(ハナミズキ)
見ごろ 4月中旬~5月初旬
木蓮(モクレン)朱色
木蓮(モクレン)黄色
4月中旬~下旬満開
本堂裏にあります
ウコンの桜
4月中旬~下旬に満開
本堂の裏にあります。満開を過ぎるとピンクに染まります。
ソメイヨシノ
3月下旬~4月上旬満開
こぶし(コブシ)
4月上旬が見ごろです
山茶花(サザンカ)
12月下旬~1月中旬が見ごろです
八重椿(ヤエツバキ)
4月上旬が見ごろです